消費者はもっと賢く!事業者はモラルを!Part2
現在のナシ婚が半分になっただけで、どんなにコンサバティブに試算しても、全国の全ての会場の売上が平均で5~6千万円はアップする。視点を表面から本質に向け、業界をあげてもっと本質的でかつ抜本的に解決することは十分可能なことだと思う。
また、ブライダル業界は、トップ大手企業5社の売上が、全体の売上の12%しか占めないという現実は、ブライダル業界は小規模企業の集団であるともいえるので、現状のブライダル業界が抱える問題のソリューションの可能性は十分にあると考えることが出来る。
しかし、モラルを失い利益追求のみに奔走する大手企業は多く、伝統や文化の伝承など無視し、利益追求のみを要に運営を行っている会場ジャンルは全体の60%以上を占め、ブライダル業界の改善は難航を極めるだろう。
ウエディング業界に限らず、Webが生活に密着してから、STAP細胞で話題となった小保方晴子のコピペ問題に始まり、昨年のDeNA キュレーションサイトなど、モラルを疑うような、利益追求のためのなりふり構わない企業体質にも大きな問題を感じる。
昔のように、結婚式が当たり前のように行われ、人生の幸せの頂点としての価値観が存在していれば、結婚式は楽しく、満足の出来る物であれば、現状の「ナシ婚」が全体の40%以上も占めるというトレンド的状態が導かれるようなことはなく、結婚式がもっともっと繁栄していたはずなのだ。
しかしこのような状況では、この口コミの時代に、結婚式を行う人が増えるはずがなく、本来結婚という通過儀礼で得られる社会人としての常識を得られない人たちにより社会が形成されていくので、良し悪しは別として従来の日本の伝統やしきたりなど伝承することなども出来ない。
では、なぜこのようになってしまったのだろうか?
結婚式に限定して考えれば、答えは非常に単純明快である。
一つは、日本のバブル崩壊による終身雇用の終焉と年功序列という常識の崩壊。
一つは、日本の婚礼が世界に類を見ない装置産業として発展してしまったこと。
一つは、デフレ経済が20年以上も続き、社会全体が疲弊してしまったこと。
一つは、しきたりや伝統文化を無視した、利益特化型ビジネスとして存在してしまったこと。
大きくは、この4つの要素が、現代のウエディングを作り上げた要素であると考える。
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