歩行不全Ⅱ

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今日は、一週間ぶりにリハビリに出かけた。最近は寒いせいか顔面の激痛が猛威を振るい毎日襲ってくる。特に寒い日は、耐え難く、痛みのあまり思わずうなってしまう。大声を出して叫びたくなることもある。

暖かくなったら少しは良くなることを期待すれば、我慢も出来る。しかし、時間と共に歩行がうまく行かない。横揺れが酷く、いつ倒れてもおかしくない感じだ。

昨日、一年間毎週通ってきた大学2年のブライダルの生徒がやっと卒業したので、最後に一緒に食事をしようということで、事務所からレストランに向かう途中で、私に「先生、随分歩きが安定しましたね。」というので、「嘘でしょう。以前と比べても酷く不安定になったよ。」といったら、「そんなことないですよ、だって、私が通い始めた頃、先生と食事をご一緒したけど、てすりにつかまりながら歩いていたけど、今日は普通に歩いているじゃないですか。私、ビックリしたんですよ。」と言うのだ。

自分では、どう考えても悪化していると思うが、良くなったという人が圧倒的に多いのだ。私は、私を元気づける為にみんなそう言っているのだと思っていたが、どうもそうでもないらしい。

しかし、私にはその自覚が全くなく、私の不安は、日ごとに増していくばかりだ。外出しない時は、一日中パソコンの前に座っている。

長時間座っていて、トイレに行こうとして立ち上がると、バランスが崩れ倒れてしまいそうになる。以前はそんなことはなかった。なぜ、なぜ、なぜと何度も何度も、毎日幾度となく考えてしまう。

いくら考えても、当然だが答えは出ない。いつになったら、まともに歩けるようになるのだろう。いや、一生少しずつ悪化して、最後には歩けなくなるのだろうか。また、車椅子の生活になってしまうのだろうか。これ以上よくなりはしないのだろうか?

考えれば考えるほど、どんどん蟻地獄のように、闇の中に引きずり込まれていくようだ。毎日、ストレスだけがたまっていく。

そんな時はきまって、さざんかの坂のさざんかを見に行こうと思う。

 

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