日本経済は、この時期になり株価の上昇や大都市における地価の上昇など、経済的にもアベノミクスの効果と言えるのか、企業にとっては実際に経済低迷とは言えない時代背景になってきたようだ。しかしながら、企業の留保金は増える一方だが、雇用される側の所得は微増であり、国民の貧富の差は完全な2極化を迎え、ブライダルにおいては相変わらず「ナシ婚」比率の低減を解消することはできておらず、一般庶民においても低所得者層の割合がますます高まっている感じがする。
フリーランス事情でいえば、アメリカの全体の30%がフリーランスで占められているようだが、日本においても20%を占めているのが現状のようである。
テレビドラマを見ても、フリーランスで活躍する主人公をクローズアップしたドラマが人気を呼び、日本もいよいよ欧米並みの働き方になってきたような気がする。しかしながら、社会の仕組みが欧米とは大きな差異があり、一概に同じ土俵での比較はできない。
その中で確実に言えることは、一度社会に出てしまうと、経済的に余裕がなくなり、特に大都市部で働く地方出身者は、家賃、水道光熱費等の負担、大学時代の奨学金の返済など、給与に占める割合が大きく、金銭的に余裕がなくなっている社会人も多い。
特に、ブライダル業界は、晩婚化、非婚化の影響から少子化が進み、結果婚姻数も減少し、産業的観点から見れば、斜陽産業と言っても過言ではない。そうした現状から、ウエディングプランナーの雇用条件も悪化し、ブライダル離れが起きるなど、結果としてスキル低下を招いている。
このような現状で、ブライダルがこのまま進むと消費者としての新郎新婦のウエディングに対する期待感が損なわれ、結果としてさらに斜陽化が進んでしまうだろう。
そこで、この状況を打開するためにも、IWPA国際ウエディングプランナー協会では、一般財団法人職業技能振興会と共催でおこなっているウエディングプランナー資格検定をより広め、ウエディングプランナーのスキルの均質化を図ることで現状打開を目指し、この度検定を受験しやすくするために、web試験の導入を実現した。加えて、より安価に、リーズナブルな価格帯で試験に備える学習を独学できるwebシステムを充実させた。
2級は公式テキストを理解できれば、そんなに難易度は高くない。しかし、1級となると、基本的に現場で実務が可能な知識の習得が求められているので難易度は高く、過去の実績を見ても、現役プランナーの30%は不合格となっている。公認テキストを完璧に習得すれば問題ないとは思うが、出題範囲が公式テキスト以外の部分のさらに現場の詳細に言及する場合もあるので、プロフェッショナルとしての知識の習得が必要となる。
従来は、スクールで資格検定の勉強をしようと思うと、何十万円もの費用がかかったが、webで独学、つまりeラーニング(受講料9,800円)とテキスト(1・2級合わせて8,800円)で学習すれば、1級資格検定を受験するまでの費用が、受験料(16,000円)も含めて、なんと三万円台で実現できるのだ。スマホでも対応できるシステムで、分からないことはいつでもLINEなどを使って質問も自由にできる。
所得低迷のこの時代に対応し、独学でも合格できるウエディングプランナー資格検定の準備がやっと整った。web試験に移行したことで、北は北海道から南は沖縄まで、全国200か所以上の場所で試験が受けられる。
資格取得が進めば、IWPA国際ウエディングプランナー協会が認めるフリーランスの資格も取得でき、取得後は、フリーランスとしての集客方法、ホームページの作り方などフリーランスに必要不可欠なノウハウを惜しみなく提供する。
もちろんその費用は一切かからない、つまり無料だ。この協会には様々な事情でホームページに載っていないフリーランスウエディングプランナーを含めると100名以上の会員が全国にいる日本最大の協会であるが、ここで活躍する多くのフリーランスウエディングプランナーは、協会のこのシステムにより育った方も少なくない。
IWPA国際ウエディングプランナー協会は、基本的に非営利団体なので協会員に関するサービスは、完全無料とはいかないが、大部分をボランティア同然で行っている。年会費12,000円の会員になると、様々な特典が使える。フリーランスの駆け出しの時期は、様々な会場の特性を知るために、様々な会場への仕事の紹介を行ったり、フリーランスウエディングプランナーの紹介業務も行ったりしているので、全国の新郎新婦からフリーランスの紹介依頼も多数ある。
協会は、現状のブライダルをサービス業、伝統・文化の継承という観点から大変危惧しており、過去の隆盛期に戻るのは難しいが、新郎新婦に愛され活気ある業界になるための一助となれればと常に新しいことにトライしている。
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