ウエディングプランナー資格検定の意味1-2
教育ということを考える
企業経営においては、所有と経営の分離を提唱されてきた事実もあるが、やはり人間は万能の神ではないので、それぞれの得意分野というものがあると思う。そうしたことから言えば、運営のプロと教育のプロは別で、所有と経営が同じ場合には、トップが現場の本質を把握していなければ、企業のプラスになる人材を育成することは出来ない。経理上では、教育費は支出であり、お手軽企業では単なる支出としての経費と考えてしまうことが多いようだが、教育費は、広告宣伝費よりも利益を生む経費であることに気づくべきである。
教育とは、本来営利とは分離して考えなければならないものであり、ホスピタリティ事業の世界では、
顧客のニーズを探し、顧客のウォンツを突き止める能力を養うことが教育の最も大切なことである。すなわち、営業力だ。しかし、企業ジャンルや企業規模によるが、ブライダル企業にはもうプロフェッショナルがいない。すなわち、教育による営業力の強化は難しくなっているのだ。
こうした現状のソリューションこそ最大の攻撃であり、この実現を果たす教育こそ勝ち組の条件であると確信する。
従来は学校で基本を、それをベースに企業が戦士を育てるという役割分担だったが、現在では、企業に真に教育出来る人材が存在しないため、学校で現場のノウハウを教えなければならない。そのことで、企業戦士も教育機関も企業も全てが理想的な環境が整うであろう。
この実現こそが、教育機関の実質成功の道と言えるが、こうした結果を導き出すための、教育マニュアル、教育ノウハウが必要である。
現場で有用なノウハウを習得するためには、基本となる教材が現場に則したものでなくてはならない。
現場と言っても、営業の世界、すなわち営業には、ある程度のマネジメントの知識やノウハウを必要とする。これらの条件を満たすためには、学びの基本となる資料であるテキストそのものが、最も重要となる。
そのテキストが、現場のマネジメントまで含む実務マニュアルでなければ高レベルの人財を育てることは出来ない。
それを実現できるのは、IWPA国際ウエディングプランナー協会のテキストしかないだろう。
IWPAのテキストの執筆者の実績はホームページ(https://www.bit-map.co.jp/bitmap/text/)からも分かるように、最大手社会人スクールのブライダルで10年以上使用され、その他の専門学校、大学、ウエディング協会の日本テキストなど数多くの場所で使用されている実績を持つ。
これだけの実績を持つテキストコンテンツは他にないのは、あくまで現場に則したコンテンツであることに他ならない。
このような、コンテンツを、ウエディングプランナーが習得して、お客様に向かってこそ業界の信頼回復にも繋がり、実はナシ婚対策にもダイレクトに繋がっていくと考えられる。
知識を全国的に均質化していくことが業界にとって重要な事であり、そのためにはやはり検定が必要である。その検定もブライダルの実務的知識に乏しく著名なだけの人たちが、いくら集まって作っても、現場レベルのレベルアップにはならず、形骸化してしまうことは予想の内である。
テキストの筆者は、現在でもブライダルの現場から離れることはない。現役の時のように月に十数件も担当は当然出来ないが、現場のニーズやウォンツを直接新郎新婦から感じ取らなければ、真のブライダルのトレンドや変遷を理解出来ず、そうした情報を常にテキストに反映している。
従って、IWPA国際ウエディングプランナー協会の公式テキストである「TEE BIBLE OF WEDDING」は、最低年に1回はリバイスしており、常に最新情報を掲載している。
昨年から内閣府認可法人である財団法人 職業技能振興会との共催でスタートしたウエディングプランナー資格検定の2級・1級公式テキストも同様に最新情報で作成している。
本当の実りある資格であるためには、あくまで現場に則した営業ノウハウを視野に入れたプロフェッショナルの知識の習得が必要であり、習得した知識が、即現場で実践できるだけのクォリティを有していなければ、資格としての意味をなさない。
物事には、それぞれ目的というものがあり、その目的を満たせばいいとは思うが、現状のブライダルを見ると、人員面、経済面、供給面など、どの角度から見ても急速な人財育成が必至であろう。
ウエディングの協会にしても、同様のことが言えるが、現状の協会では装置産業としてのウエディングを理解出来なかったり、ウエディング協会のトップでありながら実務経験が全くなっかったり、本来なければならないことが欠如しているところが多いのに驚く。協会ビジネスに特化するのであればそれはそれで理解の内だが、教育となると話は別だ。
外科病院の院長さんで、資格も実務経験もない院長さんがいたとしたら、そこに患者は来るのだろうか。ブライダルと医者とはすべてが違いすぎて比較にもならないという方もいるかもしれないが、人様からお金を貰って生計を立てる以上、プロであり、プロとしてのスピリッツに代わりはないはずだ。しかし、ブライダルを生業にしている私にとって、ブライダル業界の栄枯盛衰は、ダイレクトに自分のビジネスに影響を与える。
ならば、守るべきところは何が何でも守らなければならないだろう。
ウエディングプランナー資格検定の意味1-3へ続く
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